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現地に行ってみる
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●現地に行ってみる
自分にとって必要な海外生活のための情報は、雑誌や書籍、インターネットなどの媒体では限界があります。予備知識という程度のものであれば、十分なのですが、自分が確信できる情報を得るためには、最終的に自ら現地を視察する必要があります。
インターネットを利用して、目的の町に在住する日本人にコンタクトを取り、実際に海外で生活している立場からの助言を頂くほうが、広告だらけの海外生活雑誌を見るよりずっと効果的でしょう。ある程度、事前に下調べをし、情報を蓄積した上で、現地に下見に行くことをお勧めします。現実を自分の目で見ないと分からないことは沢山あります。
現地個人視察の手順
(1)目的の国、町、場所を決める。
(2)インターネットで、その町の日本人在住者を捜す。
(3)この時、出来ることならB&Bなどの宿泊施設を経営している日本人が望ましい。
(4)インターネットで宿泊の予約を取る。
(5)その他、日本人在住者に電子メールでコンタクトをとる。
(6)滞在スケジュールを自ら組み立てる。
(7)航空券を購入し、出発する。
(8)現地在住の日本人に接触し、失礼の無い範囲で質問し、アドバイスを求める。
現在、世界中のほとんどの国には、多かれ少なかれ日本人が在住しています。そしてインターネットを使えば、こうした方々と直接コンタクトを取ることもできます。現地で接触した時には、失礼の無い範囲で質問を投げかけてみるといいでしょう。「そんなことは知らない」とか、「あんたには教えない」という人はいないはずです。ただし、良く聞く悪い例では、現地視察といっても海外旅行という気楽さから、
「あんたの家はいくらで買ったの?」
「こっちで、いくらあれば生活できるの?」
「日本からいくら持ってきたの?」
というような、相手の財布の中身を見るような質問をされる方も、かなりいるそうです。たしかに金銭的、予算的なことは知りたい内容ですが、その場合は、くれぐれも失礼の無いようにお聞きになってください。
私はカナダに移住する前、実はニュージーランドを第一候補にしていました。日本で集めるだけの情報を集め、頭にたたき込み、イメージを造り上げ、1998年3月に一ヶ月の予定でニュージーランドに向かいました。下見調査旅行だったのですが、オークランド滞在4日目に、「求めていた国と違う!」と早々に決断し、5日目にはオーストラリアのシドニーに移動し、帰国までシドニー界隈をうろついていました。約1年に渡るニュージーランドの事前調査をした結果、滞在4日目で諦めなければならなかったのはショックでしたが、百聞は一見にしかず・・・を実感した瞬間でもありました。
その後、オーストラリア、カナダを何度も行き来をし、入念にチェックをしましたが、不思議と「この町はダメだ!」と決断するのは早いですが、「ここは良いぞ!」と決断するまでには時間がかかります。つまり慎重に検討し始める瞬間です。なんとなく良いというニュアンスを確実なものにするためには何度か訪れて、現地の人々から情報を得ながら、交友を深めて行く必要があるでしょう。そこまで進めば、もはや観光情報雑誌には載っていない情報だけが手元に残るようになります。それが本当の情報だと思います。
本当の情報は、個人個人さまざまなのです。それが自分にあっている、と思う人もいれば、そうじゃないと思う人もいるわけです。最後は自分の判断で見極めなければなりません。そのためには、自分の体験を通した主観で考えてみる必要があるのです。人に聞いた話は、話半分程度にとどめておき、雑誌やテレビ、専門書も同様です。そこで知らされることの全部を決して鵜呑みにしないでください。ご自身の体験から、得たものだけが、自分だけの本当の情報になるのですから。
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