Kaigai Seikatsu Mates Association 「海外生活同窓会」
[トップ]  [コンテンツ]  [掲示板]  [メンバー登録]  

海外生活こんな方法
  ・自営業者として独立移住
  ・移住&永住をあきらめる
  ・行ったり来たりの海外生活
はじめに
海外生活は誰でもできる!
海外生活スタイルの種類と違い
上手な情報の集め方
海外生活の落とし穴
海外生活こんな方法
知らなきゃいけないこと
生活の場所として
嫌な話をすると
激論・こんな日本に誰がした!?

←TO TOP
 行ったり来たりの海外生活           ⇒このページを印刷

●行ったり来たりの海外生活

 なぜ海外移住や海外生活を目指してしまうのでしょう?日本の生活に不満や不安があるから、もっと安定した生活を求める方法論として日本脱出を選択してしまう、というのがおそらく大半の人に共通した想いだと考えられます。それでは日本に住む全ての人が、そうした気持でいるのかと言えば、案外そうでもないようです。海外生活をしてみたいけれど現実に厳しいと言う人もいれば、全くその気が無いという人もいます。

 私が住むカナダは移民の国ですから世界中から様々な人種の人々が集まってきます。旧ユーゴスラビアの人々は戦争難民としてカナダに渡ってきています。彼らとお話をすると実に衝撃的な答えが返ってきます。「私たちには帰る国が無い・・・」と。振り返ってみると私たち日本人には誇るべき祖国というものがあります。不景気だ、失業率が高い、年金が破綻するのでは? 政治が悪い、行政改革? などなど何かと問題点の多い日本という国ですけれど、でも日本は立派に国として存在しています。

 パスポートさえ所持していれば、海外に住んでいてもいつでも日本に帰国することができます。私は自ら海外で暮らす立場として「海外生活は100%優れた生活スタイルということではありません」と思っています。日本人である限り、無意識の中で日本と比べて優劣を決めているのです。「日本だったら〜」というタラレバを駆使し、外国の方が優れている面、日本の方が優れている面、海外に長く住むほど目に見えてくるようになります。

 日本で不満を抱えず、満足のいく生活が出来るのであれば、何も海外移住などすることなく、好きな時に好きな国に海外旅行に行けばいいのですから、それが出来る人は実は一番幸せなのかもしれません。

 私は以前、東京で旧知の老夫婦にお会いした際、つくづく考えさせられました。そのご夫婦は、かなりの資産家で、ハワイ、ロサンゼルス、バンクーバーにそれぞれ戸建てのお屋敷をもっていらっしゃいます。好きなときに外国を行き来されていますが、このご夫婦は1980年頃、すでにアメリカの永住ビザを取得され、現在もお持ちになっていらっしゃいます。

 一端、アメリカへ入ると、出入国はもとより滞在期間に制限はありませんから、1年2年の単位でアメリカ生活を満喫されていたそうです。それが、年齢とともに外国での滞在期間が短くなり、今では東京で暮らすことが多いそうです。アメリカの永住ビザも、半年以上の滞在が原則ですから、「やがて失効になるなあ」と笑っておられました。

 そして、いろいろと海外生活をされたご経験から、「一番住みやすい町は東京だ」とおっしゃられ、そして「ただし、お金があればの話だけどね。」と付け加えたのです。そして、東京に限らずとも、日本で住み慣れた町に住み、好きなときに好きなだけ、外国旅行を楽しむのが究極の贅沢であり、また究極の海外生活なのだろうな、と痛感しました。


[←前ページへ戻る] [↑トップへ戻る] Copyright(C), 2004-2007 NISCO inc. & OGT Canada Enterprise Ltd. All rights reserved.