どうしたら良いのか分からない。 投稿者:やまだ 投稿日:2004/12/24(Fri) 23:58 No.145 | |
|
はじめまして。私は現在47才ですが、管理され型に嵌められた生活や仕事が苦手で嫌で嫌でしょうがなかった約23年続けたサラリーマン生活(看護師)に終止符を打って海外移住したいと願っています。しかし、好きなニュージーランドの永住権の条件もシビアだし、仕事も無い有様です。11月に高校留学している娘と息子を迎えがてら家族皆でニュージーランドへ行き主に南島をレンタカーで観光して帰りましたが、やっぱり良いですね。特ニュージーランドと比べたら美しい風景など数えるほどしかない(雪景色以外は)冬の間ずっと半年もどんより空の秋田に住んでいる性なのかそう思います。初めカナダがいいかなとも思いましたが寒過ぎます。毎日氷点下以下はきついですし、脳卒中の家系には危険です。アメリカは危険過ぎる。あらゆる面で。オーストラリアは荒野が多くて緑の自然が少ない感じがして長く住む気がしない。その点カナダよりは少し規模が小ぶりかもしれないが実に美しいし、夏は涼しく冬は温暖と聞きます。私の好みです。だから今直ぐにでも移り住みたい。どんな方法でも構わない。何をやっても良い。そう思ってます。ずば抜けた特技というものはありません。資金もありません。不可能でしょうか。体力が無いのでハードな仕事はできませんがなんでもする気持ちでいます。どうすれば良いものでしょうか。
|
(返信1)
| Re: どうしたら良いのか分からない。 【@】滝沢 - 2004/12/25(Sat) 07:00 No.146 | |
|
|
やまだ様 書き込みありがとうございます。 一般的に日本人が好む海外移住地の、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドへの移住は、その移住ビザ(永住ビザ)取得は大変困難を極めます。100%不可能でないにしても、各国の移民法は毎年細かく改正され、審査基準が難しくなることはあっても簡単になることは無いというのが現状です。基本的に永住ビザ取得の方法は、「結婚するか」 「お金をかけるか」 「時間をかけるか」 に大別されると思います。結婚はその国の国籍保持者との国際結婚のことですが、やまださんの場合はこれは該当しませんから、お金をかけるか、時間を掛けるか、ということになるでしょう。投資家移民というのが「お金をかける」という意味ですが、各国毎それぞれ違いはありますが、数千万円単位の自己資金を要します。それが可能な方はある程度簡単に方法論が見いだせます。「時間をかける」というのは、その国でしかるべき就労、それにともなう納税の義務を果たし、数年間の実績をもとに移民ビザを取得するという方法です。
大きく分けてしまうと、この3つですが、この他に特殊技能者移民という手だてもあります。ただ、やまださんの看護師資格(日本の資格)はそれぞれの国で通用しませんから、残念ながら特殊技能者のカテゴリーに該当するというわけにはいかないはずですので、日本でのキャリアがそのまま移民ビザ申請時にプラスになるとは言えないでしょう。 悠々自適な生活ができる方であれば、つまりそれなりの資産をお持ちの方であれば、現地で働くことなく生活を楽しめますから、そういう方であれば選択肢がかなり広がるのですが、仮に現地で就労し収入を得なければ生活が成り立たないという立場の方は、かなりシビアです。不景気だと言われる日本は、世界的な視野で見ますと未だに労働者天国です。ほとんどの国は失業率が慢性的に10%以上ですし、現地の人ですらまともに職につけない現状があります。そうしたシビアな労働環境の中、私達日本人が現地の人と同じレベルで仕事を得ていくというのは、かなり厳しい現実を覚悟しなければならないかもしれません。 私は自分の経験から、海外への移住を求めるのであれば、いっそのこと自営業者としてチャレンジすることも可能性の一つだと思っています。もちろん、事実上の経営をしなければなりませんから、それすら上手くいかなければ、収入も無くなり、最終的な永住ビザ取得も不可能となりますけれど、自分の好きなことを好きなように仕事にすることができて、それにより収入も得れれ、そして永住ビザ取得ができるというのであれば、ある意味一番理想的な形だと思います。 好きな国へ移住してまで、嫌な仕事、辛い仕事、つまらない仕事を低収入でやっていても夢がないと思うのです。好きで住み始めた国なのに、やがて嫌になってしまうかもしれません。そうならないためにも自営業者として独立してしまった方が夢があると思います。ただし、リスクもあります。失敗したらその国を去らなければなりませんし、しかるべき実態のある起業をし、経営を継続して行わなければならず、現地の人を雇用する責任も生じます。
世の中お金 とあまり言いたくないのですが、お金のある人は簡単に移住できてしまいます。私達のようにそうでない立場の者は、時間をかけて現地で起業し、雇用と納税の責任を果たし、継続した経営をすることにより、移住への道が開けると思います。私もこの方法を選択し、現在に至っています。ただし、失敗するかしないかはご本人の努力と才能と運によりますから、誰かが保証してくれるものではありません。 しかしながら、私は今までアメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、カナダで独立自営の日本人の方々に数多くお会いしましたが、そうした方々ほど、海外生活をエンジョイされているように思えます。
やまださんと同様のご相談を多々お受けしています。 皆さん、一様に「海外に移住できるなら何でもやります!」とおっしゃります。 でも、それじゃダメだと思うのです。何でもやるということは、嫌なことでも我慢して耐える、ということです。我慢してまで海外で暮らす意味はないと思うのですよ。それは仕事にしてもそうですし、生活環境にしてもそうです。 全ての角度から、自分がやりたいことや、理想を追求する中で具体的な方法論が見えてくると思います。
私もそうでしたが、「海外に移住したい」と考え、すぐに簡単に方法論が見つかる訳ではありません。おそらくほとんどの方が、以前の私や今のやまださんのように、考え悩み、また考え悩みを繰り返してきたはずです。ですから、諦めずに方法論を模索してくだださい。私ですら出来たのですから考え続け、求め続けていけば必ず答えが見つかるはずです。頑張ってください。
|
(返信2)
| Re: どうしたら良いのか分からない。 やまだ - 2004/12/25(Sat) 11:11 No.147 | |
|
|
滝沢様アドバイスをありがとうございました。起業する為にはどうすれば良いのでしょうか。日本だと税務署に届けるだけで良いのですが。それに自己資金は無いから現地の銀行から借り入れて株式会社を作れば良いのでしょうか。もし商売をするとしたら、私がしたい事よりもどんな商売が現地で求められているかを知らなければ成らないと思いますが,どうやってそれを調べたら良いのか。良く分かりません。自分のやりたい事と人々との必要が合う様にしなければいけないとは思いますが。色々インターネットで見てはいるのですが、イマイチ解りません。見つけ出す手立て、情報の取り入れ方などアドバイス頂けたら感謝です。 |
(返信3)
| Re: どうしたら良いのか分からない。 【@】滝沢 - 2004/12/25(Sat) 13:54 No.148 | |
|
|
お返事ありがとうございます。 私は個人的に海外での起業、自営業者としての道を選びましたので、その体験を元にお伝えしたわけですが、これも方法論の一つですから、果たしてその方法が、やまだ様が求めているものと合致するのかどうか、ということをまずは冷静にお考えください。自ら商売を興すとなると、多かれ少なかれ初期投資に必要な金額はなければなりません。どのような規模で行うか、どういった業種にするのか、によって額は違ってきますが、いずれにしても所持金ゼロでは現実的ではありません。それならどうするか?おっしゃるとおり現地の銀行から借りるということも考えられる訳ですが、会社設立時には、永住ビザを持っていない訳ですから、現地の銀行が融資に応じてくれることはあり得ないと考えた方が無難であり、また借りたとしても金利はべらぼうに高いです。となると、どうやって必要額を集めるか?ということについては、頭の使いどころとなります。考えれば方法論が出るはずだと思います。 また、現地で求められる商売を探す、というのは一番大変なポイントです。言い換えれば、世の中の人(会社も)は、何が商売になるのか?を目を皿のようにして探しています。 私もそうした一人です。商売人である以上、恒にそうした目線で見渡しています。ところが、簡単には見つかりませんし、「これだ!」と思ったことは既に誰かがやっていたり・・・ 例えば、やまだ様が移住を希望するニュージーランドという国で、何が成功する商売であるのか? 自分だったらどうやってそれを実現できるのか? そのヒントや方法論は何か? と言うこと等は、日本に居ながら、いくら情報を求めても何も出てきませんでしょう。そんな簡単に商売のヒントが見つかるなら誰も苦労しない訳です。少なくともインターネットを検索した程度では何も出てこないはずです。本当に必要な、そして重要な情報はインターネットになどに出ません。やまだ様がニュージーランドでの起業を本当に「決意」するのであれば、改めてその目線でニュージーへ出かけて現地調査するくらいの覚悟が無ければ何も見つからないでしょうし、誰かが教えてくれるものでも無いと思うのです。成功すると見込める商売やヒントがあれば、それに気が付いた人が自らやるわけで、わざわざインターネットで公開したり、人に教えたりはしないはずです。もちろんマニュアルもありませんし、具体的な情報がどこにあるのさえ分からない状態の中で、手探りで突き進むことになります。 私は自分が海外起業した立場から、出来ることなら海外へ移住する人には可能であれば独自ビジネスを起業する方法でチャレンジしてほしい、と願っていますが、このようにして相談を受けた方々で既に2組の方がカナダへの起業移住を成功させています。しかし、商売のヒントやネタは皆さん独自に考えられ行動し決断されました。やまだ様にとっても同じ事が言えると思います。国は違っても、外国で起業するという意味は同じです。 私からアドバイスできることとしましては、起業における準備は、何を商売とするのか?といことを見つけることであり、それを見つける方法は、ひたすら考え続けることです。
1.仮説を立て 2.立証し 3.反省する
この繰り返しです。最初は立てた仮説がことごとく間尺に合わず、立証できぬまま反省するばかり・・・の繰り返しになるかもしれません。起業できない人はここで、ダメだと割り切って諦めてしまいます。 それでも、海外への移住を諦めきれない人は、再び仮説を立てます。今度は少し違った角度から立てた仮説ですから、多少はまともかもしれません。でもまた立証しきれずに反省。また仮説を立て・・・ これを繰り返しているうちに、ある程度のビジネスプランができるはずです。考えた内容を文書化して新規事業プランを作るつもりで繰り返し何度も何度もやっているうちに、あるところで確実性の強いプランができると思います。その時には、会社設立やビザ取得、資金準備などの要点もまとまっているはずだと思います。
起業するということは、海外であっても日本であっても、諦めずに求め続けるバイタリティだと思います。その想いが強ければ強いほど、不思議とパワーが備わって、そのパワーに引かれるように、様々な協力者が現れるものです。ここから先は、スタートした後の話になりますから割愛しますが、今のやまだ様にとって必要なのは、
1.仮説を立て 2.立証し 3.反省する
だと思います。 また、大変恐縮ですが、やまだ様は最初のコメントで、 「管理され型に嵌められた生活や仕事が嫌で・・・」とおっしゃられました。 私も嫌です。大嫌いです。 それじゃあ、そうならないような生き方、仕事のあり方を考えるべきで、それは自ら 仮説を立て、立証し、反省する ことが出来き、求める仕事(起業の方法と内容)や生活を自ら作ればいい、 といことになると思います。 |
(返信4)
| Re: どうしたら良いのか分からない。 やまだ - 2004/12/26(Sun) 09:31 No.149 | |
|
|
滝沢様ありがとうございます。まず何らかの形で現地に住んで情報を集めなければ成らないと言うことですね。んーん、今年限りで今の仕事は辞めようと思ってはいます。でも家族の生活費やらローンやら色々あって資金はやっぱり貯まりそうに無い。模索してみます。 |
(返信5)
| Re: どうしたら良いのか分からない。 【@】滝沢 - 2004/12/26(Sun) 10:32 No.150 | |
|
|
やまだ様 たびたびお返事をありがとございます。 仮に現地で起業するとした場合、観光や遊びの旅行とは全く違った角度から、現地を視察する意味があると思います。商売をするためには、事前準備が必要ということはもちろんですが、全てが机上で進むわけではありませんから、その地で、実際に目で見て、肌で感じること、すでに現地でご商売をされている日本人にお話をお聞きする等、そうしたことはやらなければならないと思います。現地視察の期間は、人によって様々ですから、1週間という方もいれば3ヶ月という方もいるでしょう。 やまだ様がおっしゃる 「まず何らかの形で現地に住んで」 というのは不可能です。なぜなら、住むためのビザが得られない訳ですから、私が言います現地視察というのは、あくまでも日本からの観光滞在の枠内で行うことの意味です。その後、準備を進めて行く中で、会社設立、ビザの申請、取得、という流れになりますが、今の段階では本当に外国で起業することを選択するのかどうか?ということと、もし選択するとしたら、どんな商売を行うか?ということを模索され、その上で現地視察を行う、という流れになろうかと思います。 資金に関しましては、皆さんの立場は個人個人それぞれですから、あくまでもご自分の領域で準備をされる以外ありません。 こう書きますと、随分と遠い道のりのように思えてしまうかもしれませんが、そもそも海外への本格移住(永住ビザ取得という意味)と、その後の現地での収入を求める場合、私もそうでしたが皆さん、考えに考え、苦心されていると思いますので、諦めずに頑張ってください。 |
(返信6)
| Re: どうしたら良いのか分からない。 やまだ - 2004/12/26(Sun) 20:48 No.151 | |
|
|
滝沢様、ありがとうございます。しかしながら、雲を掴むような話しでどうして良いのやら途方にくれております。しかし,永住ビザを得る為には就労ビザが必要と成るから何がしかの商売を自分で始めなければ成らないが、それは株式会社でなくても例えば絵描きや歌手でも良いのですか。 |
(返信7)
| Re: どうしたら良いのか分からない。 【@】滝沢 - 2004/12/27(Mon) 07:18 No.152 | |
|
|
やまだ様 まず最初に、このHPの中の、
「海外生活こんな方法」 → 「自営業者としての独立移住」
というトピックに関連の話題を書いてありますので、一読されてみてください。
おっしゃるとおり、最初は誰でも「雲を掴むような話」であることは事実です。私もそうでしたし、第一、具体的に教えてくれるところや、マニュアルが無いのですから、こればかりは簡単に言えない要素が多いのです。 まず、何かしらの商売を自営で行う、という意味は現地に法的に会社組織を設立しなければなりません。会社という法的な裏付けがあり、はじめてその会社から自分に対する就労ビザのサポートが出来る、という体裁が整う訳です。会社を設立せずに、個人の力量で歌手や絵描きでビザを申請するというのは、特殊技能者のカテゴリーになります。その場合は、すでに認められた実績や収入、納税が問われます。これはかなり一流どころでなければならず、小室哲哉や松田聖子、イチローや野茂というように、それなりの売上を立てられた上での収入と納税が見込めることを前提にしてます。やまだ様がそうした立場であれば問題ありません。
そうでないとしたら、法的に会社を設立し、現地の人を雇用する責任を負い、そして事業を継続的かつ円滑に進めることを求められます。
余談になりますが、今のやまださんのお気持ちは、ちょうど私が海外移住を考え準備を進めていた1998年当時ととても良く似ています。心情と申しますか、気持ちのゆらぎや、思いなどは大変よく分かります。
私は最初、ニュージーへ移住しようと決意していました。が、実際に現地視察をする中で、結果としてカナダを選択することになったのですが、そうなった中で得たことや気持ちの変化、経験したことや、その結果、現在に至ることをまとめた本をこの春、出版しました。特にセールする訳じゃないのですが、恐らく心情的な部分については、やまだ様が知りたいことが書かれている内容の中にあるかと思いますし、何か参考になるかもしれません。 一応、お教えしておきます。(押し売りセールスじゃないですから気を遣わないでください)
http://www.ogt.co.jp/kelowna/book.htm
とにかく、方法や見込みを良く考えてください。特に独立自営業を目指す場合は尚更だと思います。 |
(返信8)
| Re: どうしたら良いのか分からない。 やまだ - 2004/12/27(Mon) 21:47 No.153 | |
|
|
滝沢様、御返事ありがとうございます。まだ本は読んでおりませんがそのうち読みたいと思います。ところでもし滝沢様が私と同じ47才で今まで経歴が全く活かせない仕事をニュージーランドで始めるとしたらどんな会社をどの様に準備し計画して始めますか。 |
(返信9)
| Re: どうしたら良いのか分からない。 【@】滝沢 - 2004/12/28(Tue) 04:49 No.154 | |
|
|
そうですね、やっぱり今までカナダでやってきたようにはじめると思います。 ゴルフツアーからスタートして、不動産までをトータルでコーディネートするようなことを考えると思います。カナダでスタートしてから、いろいろありましたが、ワインだけは予想外でしたけれど、今だったらニュージーランド産ワインの対日輸出もやるだろうと思います。 ただ、私の場合は、自分自身が興味を持てて、好きな分野しか考えないため、かなり偏った内容になってしまうと思います。興味のあることや好きなことだけを拾い集めて、あとは一切考えないようにするため、結果として私の好きな分野である、ゴルフ、スキー、不動産、ワイン を関連づけた仕事を造り上げると思います。 |
(返信10)
| Re: どうしたら良いのか分からない。 やまだ - 2004/12/28(Tue) 18:42 No.155 | |
|
|
滝沢様、御返事ありがとうございます。私は商才があるのかどうか分かりません。よく人当たりが良くて好かれる人でないと商売には向いてないよと言う話しを聞きますが、滝沢様はどう思いますか。商売の才能ってなんでしょうか。 |
|